伊勢うどん。
起きると、既に起きてネットをしている息子が
「台風、今、潮岬やってー」。
「潮岬って土佐やったっけ?和歌山やったっけ?」
「和歌山」。
「あー。台風が来るたんびにカッパ来た記者が、雨風にあおられながら中継してるとこやな」。
息子に二択で選ばせたところ、お昼ご飯は「一度は食べんと、閻魔さまに叱られる」伊勢うどんとなりました。
白玉のように、歯いらんぐらいに歯茎で噛めるほどやわらかでおいしい。
うどんか蕎麦かと尋ねられれば蕎麦(ざる)な息子と私ですが、伊勢うどんと、けいらんだけはちゃいます。
伊勢うどんは、なんも伊勢まで行かんでも、近鉄の駅売店で買えます(笑)
伊勢うどんの残った甘辛たまり醤油だれを見て、「これでごぼ天炊いたらおいしそうやな」と思いつき、炊いてみると、すっごい美味。
明日のお弁当の一品ができました☆
近鉄電車の運転士は鳥羽の漁師の次男坊・三男坊が多いから、少々の台風であっても平気で伊勢から大阪市内への電車を走らせます。
ほんと、たくましい海の男です。
息子がまだ保育園児だった頃。
最寄り駅の駅員さん3名が伊勢・鳥羽の方でした。
「伊勢に行きたい」という息子を連れて駅に行くと、大喜びで、帰りの改札ででもまた別の方から満面の笑みで声を掛けられたことが懐かしい。
その時に尋ねた、「伊勢うどんはどこがイチバン美味しいですか?」
伊勢うどんは、どこで食べても同じだそうです。
真空パックの伊勢うどんを食べながら息子に、「ずいぶん長いこと見かけんし、もう定年退職しはったんやろーなー」。
息子も「そうやろーなー。もうおじいちゃんやったしなぁ」。
台風が来ているというのに。
伊勢うどんを湯がいていると、前の通りを傘をさして徒歩で、自転車で通行する人の姿が見えます。
全て、Over 75 years oldの、近所のお年寄りたち。
おいおい!
鳥羽の漁師やないんやし。
ましてや足腰弱って、骨もろい年寄りや。
昨夜の夜中は救急車が来て、ストレッチャーで誰かが運ばれていました。
んー。
閻魔さまに叱られたのか?!
伊勢うどん、食べ。
by suze69 | 2012-09-30 14:25 | 厨房・菜単